2008年11月28日金曜日

ジャズカルテット

時系列では、同窓会の前になりますが、先週の金曜日に母と、ジャズのバイオリニスト寺井尚子さん率いるカルテットのライブを見に行きました。みなとみらい大ホールは超満員。前から3列目の特等席です!ジャズの生演奏なんて普段あまり聞かないので、軽く衝撃を受けました。パワフルな即興、駆け引き、そこから生まれる緊張感や臨場感がすごくて、圧倒されました。舞台上にいたのはたったの4人。それなのに、これ程のパワーを感じるという事は、メンバーの持っている音楽に対する熱意、妥協の無さが溢れんばかりなのだと思います。とてもいいステージでした。話は変わりますが私はつい最近レッスンで、「熱意が足りない、気持ちが伝わらない」と言われました。自分では精一杯演奏しているつもりでも、相手にはその三分の一も伝わらない。つまり、自分自身が燃え尽きるくらいに、命を削るような執念深さがないと相手には伝わらない、という事です。クラシックならば、楽譜から多くのものを読み取り、掘り下げ、訓練によって一音一音磨き上げ、より完璧なものにする。職人のようなものです。ジャズならば、引き出しを多くする。柔軟さと、貪欲さで過去にとらわれず、常に新しい物を求めて行く。この両者は違うようでいて、実は根本にあるエネルギーや、奏者の思いは同じではないかと思います。どんな方法でも、人を感動させる音楽を作る人は素晴らしいですね!

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